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海外旅行の体験記をまとめていきます。
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 台湾のお土産で一番のお気に入りは、カラスミ(烏魚子)です。旨味が凝縮されたコクのある味わいと、ねっとりした食感が非常に美味しいものです。私は、そのまま薄切りにスライスして食べるのがベストだと思っています。2001年には、8月、10月、1月と3回、買いましたが、10月に買ったものが最も美味しかったです。
そのまま食べる以外にも、軽く表面を火であぶって食べる方法や、大根、キュウリやネギの薄切りと一緒に食べる方法があります。でも、はっきり言って、そのまま食べるのが一番美味しいです。(ちなみに、焼きすぎると、焼きタラコと同じ味になってしまいますので注意が必要です。)
カラスミは日本の三大珍味の一つとされているようです。(日本の三代珍味とは、「カラスミ」、「うに」、「このわた」だそうです。)その形が唐の墨に似ているところから、カラスミ(唐墨)と呼ばれていて、豊臣秀吉にも献上されていたようです。
カラスミは、ボラの卵巣を塩干ししたものです。洗った卵巣に、15%~20%の食塩をこすり漬け、漬けたものを真水で塩抜きし、7~10日間天日乾燥させて作ります。冬場の台湾南部沖が、漁場となっています。歴史も古く、17世紀にオランダ人が台湾南部に入植し、ボラの塩漬けを中国大陸に輸出し、さらにその卵巣を加工しはじめたのがカラスミのはじまりだそうです。つまりカラスミは、台湾の歴史的な特産品と言ってもよいでしょう。(じゃあ、何で日本の三大珍味なのでしょうか?)
収穫期は毎年1月から3月頃までだそうです。また、年度によって豊漁であったり、そうでなかったりします。現在では、入手しようと思えば、1年中お目にはかかれますが、なんと言っても収穫時期に捕れたものの方が良いようです。中国文化圏ではカラスミの収穫期はちょうど正月にあたり、特に台湾ではおせち料理の一品にカラスミが食卓に登場することが多いようです。
カラスミは季節もので大量収穫ができず、高価で、出荷量もその年の気候によって左右され、養殖の量も少ないのが現状です。近年、台湾の水産大学で養殖ボラの稚魚にある種の刺激を与え、オスをメス化することに成功し、すでに商業化の段階に入っています。ボラの養殖は世界でも珍しく、台湾はその研究の最も進んでいる国ですが、その養殖ボラをすべてメス化すれば、カラスミ生産という付加価値が格段に高まり、養殖にも一段とはずみがつきます。現在、メス化の成功率は90%以上で技術は安定しています。この商業化が進めば、季節には関係なく安定した量産ができ、成り行きが注目されています。
私は、カラスミを買うなら、伍中行(ウー・ジョン・ハン)というお店をお薦めします。台北駅から歩いて15分くらいのところにある土産物屋さんですが、ここで買うのが安いと思います。ここでは、1つずつ重さを量って、売ってくれます。価格は、100gあたり450NTD(4.5NTD/g、1NTD=3.7円換算で1gあたり17円)です。また、多少のネゴは可能です。(端数を切ってくれる程度ですが)価格としては、空港で買う場合の2/3の価格で買うことができます。
ちなみに空港の免税店では150gのカラスミが1,000NTD(6.7NTD/g、1NTD=3.7円換算で1gあたり25円)もします。伍中行の1.5倍の値段です。(高すぎる!)
日本でもカラスミは売られていますが、三大珍味と言われているためか、非常に高価です。日本のある店では、100gあたり5,000円で売られているようです。台湾の空港で買う価格の2倍です!!伍中行の価格の3倍です!!!とても庶民には食べられませんね~。
ちなみに、伍中行の店の人に選ぶ時のポイントを聞いてみましたが、「大きいものが良い」と言っていました。色は、黄色っぽいものから、少し茶色がかったものまであって、色も関係ありそうなのですが、店の人は、「天然ものだから、色は色々!形も色々!関係ない!大きくて重い方が良い!」としか教えてくれません。色とか、形とか、関係ないみたいです。一応、常温で1週間、冷蔵庫で1ヶ月、冷凍庫で半年は保存できるそうです。(冷凍すると、水分が抜けるので、風味や旨みが抜けてしまいます。)台湾に行ったら、絶対にカラスミを買って帰るべきだと思います。日本では、高くて買えないものの一つですから。



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